何でもかんでもカネカネカネ…「目先の金塊」のためなら平気で一線を越えるほど手段を選ばなくなってしまった日本の行く末は。

2025年04月19日
鈴木エイト氏 フジテレビ巡るSBI北尾氏の会見に疑問「堀江さんをやたら持ち上げてる」
 ジャーナリストの鈴木エイト氏が18日、文化放送「長野智子アップデート」に出演。SBIホールディングス会長兼社長の北尾吉孝氏が17日に開いた記者会見についてコメントした。

 北尾氏は米投資ファンドのダルトン・インベストメンツから、フジテレビ親会社のフジ・メディア・ホールディングスの社外取締役候補12人のうち1人として指名された。

 北尾氏は会見で「対抗しようというのなら、いつでも受けて立ちます」とフジ側が改革案に対抗する場合、5%あまりの株式を取得する可能性を示唆。また同氏は2005年、堀江貴文氏が率いるライブドア社によるニッポン放送の買収騒動で仲裁に入った経緯があるが「堀江君に悪いことをしたと思った。20年前の判断は珍しく外れていた」とも語った。

 同会見に出席したという鈴木氏は「なんかこれでいいのかなあ?とちょっと疑問に思ったんですよ」と指摘。「新しいものをいろいろやるというお話をされている中で、北尾さんって古い考えをする人なのかなみたいなところが見えて、もしこういう方がフジの経営に関わって要職についた場合、本当に変わっていくのかな?っていう点はちょっと疑問に思いました」と率直な感想を語った。

 金融事業とITの一体化など魅力的な提案はあったとしながらも、「実際の進め方とか人事とかが本当に刷新されていくのかな?とか。不安の方がより強まったのかなという気はする」と分析した。

 また北尾氏の発言の中に「ガバナンスの話が出てこなかった」とし、「ダルトン側もガバナンスのことを指摘して、それを改善するために北尾会長を推薦したと書かれているにもかかわらず、話の中に出てこなかった。そこに関してどう考えてらっしゃるのかな?という点は不安に思いました」と訴えた。

 さらに、北尾氏が堀江氏について触れた場面に関しても「あのへんもどうなのかな?って気にはなります。堀江さんをやたら持ち上げてる。堀江さんの場合、当然毀誉褒貶がいろいろある方で、当然プラスの面もあると思うんですけど、マイナスの面もかなりあると思うんですよね。フジテレビの中の人にして見たら、もし堀江さんが経営陣に入った場合どのように捉えていくのかな?っていうのはちょっと気になりますよね」と首を傾げていた。

【日本から啓蒙の『NO』が消え、損得勘定の『NO』だらけになる日】

性加害問題でスポンサーがほとんど付かない状態が何か月も続いているフジテレビですが、もし国民の怒り通り潰れたとしても自分は素直に喜べないところがあります。

北尾氏はこの会見で国民の不満の大本であるマスコミのマンネリや偏向報道を批判しましたが、実質その交換条件で突きつけてきたのがこの堀江貴文によるフジ買収です。
もはや少しでも自分の頭で考えられる人には言うまでもないでしょうが、 「今フジテレビは性加害で燃えてるのに、性加害どころか鬱病や自殺案件を発生させているもっと危険なこの人物を救世主として扱っている矛盾」「北尾氏は権力批判をしているのに、その結論が普段から権力者がアウトなことをやらかした時に毎回擁護に回って来るこたつ記事の常連である堀江待望論を唱えている矛盾」に疑問しか浮かばないでしょう。こういうタブーに踏み込むような批判が公共の電波に乗る場合は決まって既得権益側の儲けに繋がるマーケティングが裏で行われているのが現在の日本の現状です。

こういう抱き合わせ商法じみたパフォーマンスを見るたび、我々日本国民は飴と鞭で飼いならされる家畜か、とウンザリしています。損得勘定なしで国民の意見を聞き入れるために民主主義があり、税金があるんでしょ?

【21世紀以降弱者に寄り添う活動はビジネスになるどころか『どマイナー』】

この鈴木エイト氏の記事が示すように、今では純粋に啓蒙目的でダメなものはダメだと主張する人は希少になってしまいました。 今月開催されたばかりの関西万博では、万博批判者に対し大阪市長が「反万博ビジネス」と陰謀論めいた主張をしていましたが、実際は日本国内の著名の啓蒙活動者自体が閑古鳥、絶滅危惧種とも言ってもいいほどに『どマイナー』で、明らかに出まかせで言ってるとしか思えません。

仮に権力批判による反体制で儲けるビジネスがあったとしても、そんなものは20世紀で終わっています。かつて反体制思想で富と名声を得ていたその代表が、皮肉にも大阪で大スターだった上岡龍太郎です。
20世紀は確かにコンプライアンス的には問題山積みでしたが、権力批判を笑いに昇華するのは決して珍しいことじゃなく、政治面では今よりもはるかに多様性があった気がします。

しかし21世紀に入って冷笑を初めて弱いものだけを虐げる目的で使い始めた小泉政権や、中韓や拉致被害者を誹謗中傷する2ちゃんねるのネット右翼が誕生してから事態は一変しました。反発した連中は郵政民営化選挙を筆頭に犬笛を吹かれて次々と駆逐されていったのは当時を知ってる人の間では有名です。
『オールスター感謝祭(TBS系)』の問題の質の凋落を見ればわかるように、20世紀までは自民党は政治家でしたが、21世紀に入ってからの自民党はおじいさんだらけのアイドルユニットです。

2ちゃんねるの啓蒙活動に関しても現在の自民党や維新シンパへのそれと同様でした。犬笛による大多数の信者たちによるネットリンチ、偽反2活動者によるレジスタンスの内部崩壊や、偽アンチの吹聴、そして2007年の閉鎖騒動でwanwanという2ちゃん被害者になりすました元2ちゃんスタッフの誹謗中傷により啓蒙活動家の多くは機能停止状態に追い込まれてしまった苦い歴史があります。

尾道の餃子の騒動以後、被害者側の四一餃子の現状を取材してくれたのは、ちだい氏たった一人だけです。2ちゃんねるファミリー達がテレビに出ずっぱりな状況で2ちゃん被害者側の怒りを取材したのも清義明氏一人だけでした。
統一教会問題だって山上容疑者がテロを起こすまでメディアは取り上げなかった。
今回の鈴木エイト氏の主張にしても相当忖度してものを言ってるように思えます。これくらいじゃないとマスコミに取り上げてもらえないからでしょう。

何故こんなにも弱者に寄り添う啓蒙活動をしてくれるメディアに乏しいのか?それは儲からないだけでなく加害者からの報復が怖いから出来ないのです。

こんな周りに敵だらけの状態で「反万博ビジネス」だ?アンタ本当に味方がいない状態ってのを知らないだろ?
大阪の人間なら上岡氏を筆頭に20世紀の本物の反体制ビジネスをご存知のはずですがね。 ま、1995年お台場で世界都市博覧会 が中止になった事すら知らない議員がいるほどおつむの弱い維新ならこんなものか…。

【パワハラモラハラ愛好家も3つの方法を使えば、大勢の人間から『愛されキャラ』になれる】

この維新議員や自民党議員のように、大多数から支持されている国民に害ばかりもたらす権力者がいる場合、その支持理由は洗脳・恫喝・利害関係の3つしかありえません。

まずそういった権力者はマスコミ全局と仲良しなことが多く、報道しない自由を乱用したポジショントークで多くの何も知らない支持者を増やしていきます。これが洗脳です。
次に自分を批判してくる人間を犬笛を吹いて撃退したり、マスコミにゴシップネタを拡散させ社会的に抹殺することで多くの市民に恐怖感を与え、自らに従わせます。上述のマスコミと仲良しというのも、不祥事を起こしたタイミングを見計らって弱みを握り手懐けた可能性が高いでしょう。俗にいうストックホルム症候群と呼ばれるやつで、これが恫喝です。
最後に、「自分に屈服した既成事実」から逃れさせないために業務提携などの莫大な利益に繋がる契約締結という名の言質を取ります。こうして脅された側に「屈服してよかった」と思わせることで人脈を得るわけです。これが利害関係です。

当然成功させるには多少の不祥事を犯してもマスコミが匿ってくれるぐらいの高い地位に生まれていることが前提になります。この類の人間に政財官の人間やその親族が多いのはそのためです。
言ってしまえば日本の社会システムは政財官が一人でも反社会的勢力に染まるだけで簡単に壊れてしまうほど欠陥だらけだったという裏返しでもあります。 その反社に染まった政財官は誰かは具体的には言いませんが、間違いなく「ひ」で始まる国税庁職員の息子「竹」で始まる小泉政権でも幅を利かせていたピンハネの申し子でしょう。

また、最近になってN国党が国会でフジテレビに続いてTBSも放送停止にするべきだと声高に騒ぎ出しましたが、どうせこれも「報道特集」の私怨でしょう。
TBSが潰れること自体には別に何とも思いませんが、兵庫県知事斉藤元彦の事件があってから急に言い出したのがムカつく。結局立花孝志という実業家への投資目当てでかつての「ライブドアショック」の失敗を味わいたくないがために連中は不逮捕運動を行っているのも同然なので癪に障る。本気でマスコミに啓蒙活動するのなら斉藤の事件が起こる前からやれ。

結局カネカネカネ…で、嫌悪感しか感じない。今や日本は上級国民が金儲けするためなら裏金、ピンハネ、公的資金の私的利用、脱税、天下り、増税法案の閣議決定、そして告発者の殺害すらOKなどもはや何でもありの無法地帯。
そんなことをすれば国が滅ぶのに、もはや自称愛国者は「日本国の存亡」よりも「円」が大事なようです。ひたすら多くのオピニオンリーダーや有権者が一攫千金で大金を奪い合う商業主義というのはここまで人の心を貧しくさせるのか、と失望させられます。

今の日本国民が本当に求めているのは損得勘定で行動する思想家ではなく、啓蒙目的で行動する思想家です。そのために必要なのは市民の勇気なのですが…。

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