2005年、国籍が違うだけで正反対の道をたどったアーティストの末路。

2015年06月01日

今回は独り言です。

この二作はいずれも自国で2005年度アルバム年間セールス1位を記録したという共通点がある。
つまり、その年天下を取ったアルバムという事になる。
人を傷付けるのが好きで好きでしょうがないSっ気溢れる一部の洋楽信者からは「規模が違うだろ」「オレンジレンジなんかと比べるな」だの言われそうだが、今回そういう目的でこのエントリーを書いたわけではないのでそういう反論は一切受け付けません(笑)。

しかし、この二作にはもう一つある共通点を持っている。ここからが本題だ。
バンドのメンバーが発売前後の時期にパクリを公言していることだ。

その後、この二つのバンドはどうなったか?
コールドプレイは今も音楽業界の前線を走り続けている。
一方オレンジレンジは2ちゃんねるなどでパクリのコピペなどを貼られされまくってネガキャンを起こされまくり、それにマスメディアも便乗して一気に売り上げが落ちた。

もちろん二者の技量は全く違うので、いずれオレンジレンジは廃れていくのは避けられなかったのかもしれない。しかし、今回の論点は「全盛期にパクリを公言したらどうなるか」がメインであるし、ネガキャンを起こされた2005年から明らかに大幅に売り上げが落ちている事を考えるとこれはあまり関係ないように思える。また、3年後の倖田來未の羊水発言問題でも似たような事が起きているのでこれはたまたまではないだろう。
自業自得なのかもしれないが、歌手生命を一瞬にして終わらせるネットとメディアのネガキャンは強烈だ。

コールドプレイはパクリに対して何件か裁判で訴えられている。盗作というのは第一に権利者同士の問題なのだからこれが普通だろう。
しかし、日本の場合はそれより先に2ちゃんねるやマスコミが割り込んでくる。そしてそれは裁判なんかよりも確実に歌手生命に致命的ダメージを与えるものだ。

そう、日本はパクリを公言しただけでこの仕打ちなのである。別にパクリに限ったことじゃない、最近では口パク=悪みたいな風潮も似たようなもんだろう。
それが日本のルールだ、というならしょうがない。ただしそのルールが日本人や在日外国人全員に適用されているのならね。

では、パクリが卑怯だとして追放するのならどうしてJASRACなどのような卑怯な搾取をする企業に抗議しないんだろうか?
かつてニコニコ動画でみくみく騒動とかあった。当サイトで人気のあった著作権フリーの初○ミクのコンテンツをJASRACに売りつけて問題になった騒動だが、結局何やかんやあってJASRACの稼ぎになってしまったという結末。それまでニコニコでは「カスラック」とか呼んでいた動画が流行していたが、この騒動以降一気に廃れていった。
この光景、奇妙だと思わないだろうか。

最近になってやっとJASRACも訴えられる側に立っては来た。しかし、日本ではJASRACのような大企業レベルになってようやく大金持ちとは言え一般歌手のコールドプレイと同じ扱い。明らかにおかしい。

もうお分かりだろう、日本でこのルールが適用されるのは弱者に対してのみなわけである。
金持ちはルール無視でやりたい放題やってますます金持ちになり、一般人だけが暗黙のルールを強いられるという、言わば財界人が勝手に自分たちに一方的に都合のいいよう作った自分勝手なルール。
そしてそのルールに一般人が逆らえば潰されてますます貧乏になる…端から見ればかなり馬鹿げたシステムである。こんなのルールも糞もない、むしろ弱い者いじめの類ではないだろうか。
所詮武士道精神とかカッコイイこと抜かしても卑劣な大人に何も出来ないようじゃ奴隷教育と全く変わらない。

表向き礼儀を弁えているように見えて、現状は金と権力を持つ人間は何をやってもいい、権力こそが法だという暗黙の決まりがわが国には根付いていたのだ。
マスコミやネットの偏向情報に影響を受けて弱者の失態をネチネチ叩いている連中はそれを正義だと洗脳されてしまっているわけである。こういう連中ほど「マスゴミに騙されるな」と口うるさく言うが、「既に洗脳されている三下の分際で何言ってんだ」と嘲笑したくなる。思い上がった態度は逆に死亡フラグなのだ。だからこそ「自分たちは常に騙されている身だ」という謙遜が重要になってくる。
こういうさりげない差別主義に気付いた時、こりゃ官僚天国が何十年も続くわけだわ、と半ば呆れつつも納得してしまった。

これは生活保護も同様だ。生活保護が卑怯だ、と言って叩くなら、なぜ我が国が世界でもトップレベルの税金大国とも言われるほど搾取に搾取を重ねる政府や官僚を批判しない?その国民から大量に搾取した税金で贅沢三昧を送っても、無駄な施設を建てても批判されるのはその時だけ。一方生活保護受給者は何年にも渡りネチネチ叩く。この差は何だ?

最近川崎中一殺人事件の主犯船橋龍一が在日だという事で2ちゃんねるでぼろ糞に叩かれあらゆる個人情報がリークされまくったが、これにしてもならなぜ2012年の衆院選で三党合意に参加した増税の戦犯である公明党の暴挙にはひたすら黙認し、同じくらいのネガキャンを仕掛けられなかったのかと言いたい。そんな彼らは今再びアンチ創価(在日)に仮面を変え、創価叩きという名の「パフォーマンス」を繰り広げている。結局は立場が弱い者の前でしか粋がれない。
自分は社会問題に対してはこういう中途半端が大嫌いなので、やるなら徹底的にやれというのが本音である。

X JapanのYOSHIKIなんかは我が国では「努力の天才」と知られているが、日本人は彼の持つ価値観に大きな勘違いをしているように思える。彼の言う努力というのは怠け者長者の奴隷に成り下がる日本式ではなく何事も自分でこなそうとするアメリカ式努力である。
現にYOSHIKIは誰かの下に付く事を人一倍嫌う。常に自分が原盤制作の主導権を握り、リーダーでないと気が済まない。だからインディーズレーベルを自らの資本のみで立ち上げる事が出来たし、おかしいと思ったことに対してもすぐ裁判に出られる。元々がアメリカやイギリス人に似たサバサバした価値観を持っている彼にはずる賢い大人が無意味かつ身勝手なルールを押し付けてくる日本はさぞかし窮屈だったんだろう。
彼が仮に日本に帰って新たに事業を起こすとなると実業家か大企業の社長しかやりたがらないだろう(政界にだけは進んでほしくないが…)。権力はあらゆる失態も無効化出来るという日本の裏社会を彼は人一倍理解してるからだ。

ちなみに当時オレンジレンジ並にパクリが騒がれていたのが大塚愛だった。こちらはPVなどもまんまパクっておりオレンジレンジなんかよりもよっぽどパクリ方が露骨だった。
しかし彼女は公言しなかったため、現在も何も咎められることなく音楽活動を続けている。
当時はパクリ検証が同じくらい出回ってたほど騒がれてたのを見ると、現在のあまりの静けさが嘘のようである。
結局正直が美徳とされる日本も、ずる賢い奴ほど生き残れる社会であることを彼女が証明しているのであった。

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